フランケンシュタインの恋 vol.152

  • 2017.06.30 Friday
  • 16:30

JUGEMテーマ:エッセイ

 

昨夜、遅まきながら、

日本テレビで放映していたドラマ、

「フランケンシュタインの恋」の最終回を見た。

見終わった後に胸がキュンとなり、

時間が経つほどにどんどん切なさが増してくる。

 

永遠の命の持ち主である主人公の深志研は死なない。

死にたくても死ねない運命なのだ。

そんな彼が最後にどうなるのかなと、

私は結末を想像できないでいた。

 

そして迎えた静かなラストシーンは、

私の心にずしりと響いたのだった。

肉体的に年をとらない彼だけが、

一人取り残されて生きていたから。

心から愛する女性を見送った後も、

彼が一人、森の中に生きていたから。

 

私はその結末に、

永遠の命なんていらないことに気づいたのだった。

たとえ重要な使命があったとしても、

たった一つの人生を永遠に生きる続けることは、

切なすぎて、悲しすぎて、

私ならきっと耐えられないだろうなと心から思った。

愛する者を次々と見送った後も、

その記憶を心に留めながら永遠に生きていくことは、

ただひたすらに苦しい。

 

終わりがある人生だからこそ、

新しい何かを始められて、

いつか消えてしまう存在だからこそ、

精一杯の愛を残そうとするのではないだろうか。

自分は確かにここにいたんだよという証拠を、

精一杯に残そうとする。

そうやって人生は膨らんでいくものだと思う。

 

「フランケンシュタインの恋」を見て本当によかった。

見終わった後にこんなふうに深く考えさせられたドラマは、

一体いつぶりだろう。

まるで映画のように美しいドラマは、

私を度々癒してもくれた。

ストーリーも映像も美しく、

そしてすべての俳優たちの演技が清らかだった。

 

主人公の深志研はこの瞬間もどこかの森で、

本当に生きているような気さえしてしまう。

赤いキノコを森のあちらこちらに、

生み落としているのではないだろうかと。

たった一人の女性を想いながら。

 

永遠に続く怪物の命と恋が、

私の心の奥深くを、音もなく揺さぶっている。

 

 

 

・・・つづく・・・


 

 

 

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