龍 vol.177 

  • 2017.12.24 Sunday
  • 03:56

JUGEMテーマ:エッセイ

 

「龍は本当にいるのだろうか?」

 

もしも誰かにそう尋ねられたら、

私は迷わず首を縦に振る。

なぜならこの目でたった一度だけ、

龍を見たことがあるからだ。

 

その瞬間は突然やって来た。

今から20年ほど前のある晩、

当時飼っていた犬の散歩の最中に、

龍が私の目の前に現れたのだ。

いや、ついうっかり私に見つかっちゃった、

と言った方が、

表現としては正しいのかもしれない。

 

犬を連れてぼんやり歩いていた私の目の前を、

巨大な龍がスイスイと泳ぐように、

右から左へと横切っていったのだ。

その姿をたまたま私の後ろからやって来ていた

車のヘッドライトが、

バッチリと浮かび上がらせてしまったのである。

 

人はあまりにも驚きすぎると

思考回路が遮断されるのかもしれない。

体調10m以上はある生きものが、

突如目の前に現れた私は、

 

「あ、怪獣だ・・・」

 

そう静かに心の中でつぶやいて、

何事もなかったかのように、

再び犬を連れて歩き出したのである。

 

いつものお散歩コースをぐるりと回り、

家にたどり着く頃になってようやく私は、

ついさっき見たものが龍であることを理解したのだった。

そしてその途端に私の体は、

ガクガクと音を立てて震え出したのだ。

 

 

あれから約20年、

私がこの出来事を人に話したのはごく僅かだ。

初めて人に話せたのは、

龍を見てから一ヶ月以上が過ぎていた。

 

もしもこのことを誰彼構わず言ったとしたら、

信じてもらえないどころか、

きっと痛い目に遭うだろう、

私は心のどこかでそう思っていたのかもしれない。

 

ところがここ最近「龍」という言葉が、

度々耳に入って来るようになった。

実在する生きものではないにもかかわらず、

多くの人々が龍を感じている。

これは単なる偶然ではなく、

そろそろそういう時期に突入したのだと、

私には思えてならない。

 

龍は自然現象を司る自然霊の一つだ。

自然霊は通常はエネルギー体として、

私たちが暮らす次元と並行して存在している。

だから何かの拍子に共鳴すれば、

いつでもそのエネルギーを感じることができるし、

場合によっては視覚的に捉えることだってできる。

 

そんな自然霊である龍を感じるということは、

より多くの人々が自然に目を向け、

地球に深い愛情を抱き始めているということではないだろうか。

 

このまま文明が発達し自然が失われれば、

地球環境は大きく様変わりしてしまい、

人類も動植物も生きてはいけない。

日に日に大きくなる地球の悲しみが、

決してそうならないようにと、

人々の心を目覚めさせ、

自然霊と共鳴させているような気がするのだ。

 

 

目に見える世界と目に見えない世界が手を取り合って、

壊れかけた地球を守っている今、

あの日の龍は今も私の頭上を飛んでいる。

これ以上地球の悲しい歌声が大きくならないようにと、

縦横無尽に大空を駆け巡っている。

 

どうか一人でも多くの心が

自然と共鳴しますようにと祈らずにはいられない。

地球は尊い自然界の上に成り立つ

それはそれは美しい星なのだから。

 

 

 

・・・つづく・・・

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>

 

selected entries

categories

archives

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM