アルプスの少女ハイジ vol.192

  • 2018.04.08 Sunday
  • 00:09

JUGEMテーマ:エッセイ

 

私の心の中にずっと住み続けているアニメがある。

それは子供の頃に見た「アルプスの少女ハイジ」だ。

大自然の中で繰り広げられる

ハイジの生き生きとした日常は、

幼かった私の心をいつでもワクワクさせてくれた。

 

ヤギ飼いの少年ペーターとの友情や、

小鳥のピッチー、子ヤギのユキちゃんたちとの触れ合い、

寡黙なおじいさんとハイジの心の交流、

そして都会のお嬢様クララとの出会い・・・。

ハイジが経験するすべての事柄が、

まるで自分の経験のように心を揺さぶったものだ。

 

それはテレビ画面が映し出すハイジの世界が、

あまりにもリアルだったからだろう。

登場人物の表情やしぐさ、

アルプスの山並みと木々たちの揺らめき、

干し草ベッドに至っては、

ふかふかな感じまで手に取るように伝わってきた。

 

そんなふうに丁寧に丁寧に描かれたアルプスの少女ハイジと、

「火垂るの墓」を手掛けた人物が同じだということを、

私はだいぶ後になってから知ったのだった。

 

けれどそこに共通する

心情豊かな映像のリアリティに、

私は妙に納得していた。

「火垂るの墓」もまた、

私にとっては忘れられない作品だったからだ。

 

 

高畑勲監督が生涯をかけて生み出した多くの作品は、

私にそうしたように、

きっと世界中の人々の心を動かしてきたことだろう。

二次元で描かれるアニメーションの世界が、

三次元以上の広がりに感じられるほど、

登場人物の心や風景がありありと生きているからだ。

 

高畑監督はもうこの世にはいないけれど、

監督の思いはこれからも作品の中に生き続けるだろう。

ささやかな幸せにも感謝して生きることが、

何より大切なんだよというメッセージ。

 

 

もう十分すぎるほどご自分の天命を全うし、

天国へ旅立たれた高畑勲様。

今までたくさんの感動をありがとうございました。

あなたが残してくれた作品たちは、

これからもずっとずっと人類の宝物なのです。

 

 

どうぞ安らかにお眠り下さい。

 

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