自分との約束 vol.119

  • 2017.03.14 Tuesday
  • 03:00

JUGEMテーマ:エッセイ

 

人生を生きていると、

うまくいく時とうまくいかない時がある。

私たちは学ぶために今こうして生きているのだから、

それも致し方のないことと理解しつつ、

それでもやっぱり人生はうまくいく方がいい。

 

近年、メンタルトレーニングによる自己啓発や、

引き寄せの法則なるものが広く浸透したおかげで、

人生に対する一人一人の意識が大きく向上したように思う。

 

どうやったら人生が好転するか、

どうやったら自己実現できるのか。

 

肯定的な言葉を使い、なりたい自分をイメージし、

今の人生に理由付けを行う。

そうやっていくうちに少しずつ、

人生は自分の思い描いた方向へ進んでいく。・・・はずなのだけれど、

あれ? あれれれれ???

なぜか思い通りに事が進まない・・・。一体なぜだ???

 

それはもしかしたら、遠いあの日に交わした自分自身との約束を、

忘れているからかもしれない。

今の人生に生まれてくる前に交わしたあの約束を。

 

私たちの魂は決して死なない、ずっとずっと生き通しの存在なのだ。

体が寿命を迎えて一つの人生が終了するたびに、

魂だけが天へと戻り、今終わった人生を振り返る。

何を学んで、何を学ばなかったのか、

問題点はどこにあったのか、何を為し得なかったのか。

様々な課題を掘り起こした後で、次の人生での目標を定めるのだ。

どんな試練を自分に与え、どういう相手と切磋琢磨し、

今度こそ達成すべきこと、それは何か。どうやってそれを実現していくのか。

そういったすべてを、私たちは自分自身で選択し、

そして新しい体をお預かりして、この世に生まれてくるのだ。

 

もしも、今度こそピアニストとして成功するんだと決めて来たなら、

潜在意識は目標を達成するために、顕在意識に何度も何度も働きかけるだろう。

すると物心がつく頃には音楽に興味を持ち、ピアニストに憧れ、

それに向かってひたすら努力するのだ。

ところがその過程でいくつかの試練が訪れ、人生は思わぬ方向へと向かう時が来る。

希望する学校へ入れなかったり、

ライバルとの戦いに負けて目標を見失ってみたり、目標を投げ出してみたり、

怪我をしてピアノが弾けなくなってしまったり。

けれどそれらはすべて自分が自分に課した成長のためのプロセスなのだ。

にもかかわらず、何も為さないまま目標を手放したときに、人生は狂い出す。

 

希望する学校に入学できなかったなら、違う学校でベストを尽くせばいいし、

ライバルとの戦いに負けたなら、理由は何だったのかを見つめ直して練習に励み、

怪我をしたなら怪我が治るとひたすら信じて治療を続け、

好きなピアノが弾けない辛さを噛みしめればいいのだ。

そうすることでいくらでも成長し、得るものがあるのだから。

 

本来あるべき自分の人生からかけ離れてしまうと、人生はどんどん空回ってしまう。

どんなにメンタルトレーニングをしてみても、引き寄せの法則を駆使しても、

自分の思い描いた方向へなど進むわけがないのである。

なぜならそれを手放しているは当の本人なのだから。

 

ピアニストとして大成することだけが人生ではなく、

そこに向かう過程で何をしたかが重要なのだ。

結果ピアニストになれなかったとしても、

諦めずに立ち向かった姿勢こそが、自己実現そのものなのである。

 

もしも今の自分に違和感を覚えるのなら、それは立ち止まり時。

一旦振り返ることによって、進むべき道が見えることもあるのだ。

 

遠いあの日に交わした自分との約束が、

ほんの少しでも思い出せたなら、それはとっても幸せなこと。

今からでも決して遅くはないし、始まりに遅いはないのである。

 

 

 

・・・つづく・・・

 

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