浅田真央というドラマ vol.139

  • 2017.04.11 Tuesday
  • 02:33

JUGEMテーマ:エッセイ

 

つい先ほど、驚くべきというか、

遂にというニュースが日本中を駆け巡った。

午後11時台のニュース番組はどの局も、

急遽浅田真央引退のコーナーを設け、

過去の競技映像を慌てて編集していた。

 

近い将来こうなることは予想できたけれど、

それでもやっぱり真央ちゃんには、

選手として滑り続けてほしかったなと思う。

真央ちゃんに関してはもう、順位などどうでもよくて、

ただ、滑る姿を見られるだけでよかった。

 

彼女は孤高の人。別次元の存在だから。

 

15歳でシニアに転向し、

初めて参戦したグランプリシリーズのファイナルで、

いきなり優勝してしまった真央ちゃん。

世界中が彼女の完璧なトリプルアクセルに衝撃を受け、

彗星の如く現れた天才少女として大絶賛された。

 

あれから11年、真央ちゃんは常にドラマを作り続けてきた。

2010年のバンクーバーオリンピックでは、

ライバルのキム・ヨナに敗れ、

銀メダルの悔しさに涙が止まらなかった。

 

2011年12月のグランプリファイナルでは、

現地カナダでお母さんの病状悪化を知り、急遽欠場を決めて帰国。

けれどその甲斐空しく、死に目に会うことができずに、

お母さんは48歳の若さで急逝してしまった。

 

真央ちゃんが涙を流すたびに、私も一緒に泣いていた。

 

雪辱を晴らすためのソチオリンピックでは、

ショートプログラムでジャンプを失敗し、その時点でまさかの16位。

真央ちゃんはもう終わりだと思った。

ところがフリープログラムで6種類8度の3回転ジャンプすべてを着氷し、

見事に最終順位を6位にまで挽回したのだった。

メダルこそ逃したものの、

どれほど多くの人たちがこの快進撃に驚き、感動の涙を流したことだろう。

 

これが浅田真央という人なのだ。

彼女の滑りはドラマそのもの。

彼女の演技を見ているだけで、私は妙に泣けてくる。

素晴らしい選手は日本にも外国にもたくさんいるけれど、

滑りだけで泣かせる選手は他にはいない。

それはきっと、たった26歳という若さで、

あまりに多くのことを背負ってきたからだろう。

想像を絶するプレッシャーや、悲しみ、苦しみ、

数々の達成感と相反する挫折とを。

その一つ一つすべてを乗り超えてきた浅田真央だからこそ、

滑りで心を表現できるのだ。

 

真央ちゃんの現役引退はとても寂しいことではあるけれど、

彼女ならきっとこれからも夢を届けてくれるに違いない。

今までありったけの愛と感動を与えてくれたことに、

ただひたすらありがとうと伝えよう。

 

長い間、世界中の人々を幸せにしてくれた真央ちゃん、

今まで本当にお疲れさまでした。

 

 

 

・・・つづく・・・

 

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