魂と肉体 vol.169

  • 2017.10.29 Sunday
  • 23:09

JUGEMテーマ:エッセイ

 

スピリチュアルを語る人の中には、

「肉体は魂の一時的な乗り物に過ぎず、

執着する必要などない。

本当に大切なのは永遠に続く魂だ。」

と言う人がいる。

 

もちろん魂も大切だ。

しかし私はそのような文言を見たり聞いたりするたびに、

そう主張する人の肉体が可哀そうで仕方なくなるのだ。

生命が母体に宿った瞬間から今日まで、

肉体はすべての時間を命の存続のため、

一秒も休むことなく働き続けているからだ。

 

体は私たちが意識しないところで心臓を動かし、

呼吸を繰り返し、感情を作り出して身を守り、

体内に入り込んだ異物やウィルスを排除してくれている。

そのような自分の体を一時的な乗り物だと捉えるならば、

この地球に暮らすことの何に感謝できるというのだろう。

 

肉体があるからこそ命の終わりを知り、

愛する人の温もりや尊さ、

その存在の大切さに気づくことができるのだ。

時間という「縛り」があるからこそ、

限界を悟り挫折に涙し、

悲しみや悔しさを経験することによって、

他人の痛みが理解できるようになるのだ。

 

地球に暮らすということはそういうことなのである。

肉体を持って初めて経験できる事柄は、

魂として「永遠の海」を泳ぐだけでは

決して得られないものなのだ。

 

そして実は肉体の中には、

悟りのきっかけと呼べるようなものが隠れているのである

生きる上で最も重要な「脳」という器官の中に、

神秘体験と直結している部分がいくつもあるのだ。

 

たとえば脳の後部にある「角回」という部分を刺激すると、

被験者は背後に存在する幻影を感じたり、

体から抜け出して天上にいるような感覚を味わう。

また、耳の上部の奥のあたりを刺激すると、

被験者は臨死体験者と同じような風景を見るのである。

日本人であれば三途の川やお花畑、

西洋人であれば天使や光のトンネルといったように。

 

私はこれらの事実を魂の存在の否定ではなく、

魂と肉体がいかに強く結びついているかの証明だと思っている。

地球上で三次元的に生きながら悟りの境地に達する鍵は、

脳全体を活性化させることなのではないだろうかと。

そうすることで通常では捉えられない色や音を受け取ったり、

宇宙への理解力が増したり、

超人的なパワーを発揮できるようになるのではないかと。

 

人間の脳についてはまだまだ解明されていないことが多く、

故に私には宇宙に匹敵するほどの奇跡に感じられるのである。

だから人間として生きている限り、

奇跡の肉体を纏えることを誇りに思い、

生きている間にたくさんの感覚を体験しようと思うのだ。

私にとっての肉体は、魂の一時的な乗り物なんかではなく、

魂を成長させてくれる貴重な同志に他ならないからだ。

 

 

さて、脳細胞が一つ一つ目覚めていくたびに、

私は一体何を悟り、どんな奇跡を体験するのだろう。

考えるだけでワクワクする。

しかしその前にまず言いたい言葉があるのである。

自分の体に「ありがとう」という一言を。

肉体を持って生きていられることに、

心からのありがとうをふと言いたくなった。

 

 

 

・・・つづく・・・

 

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