成人の日 「はれのひ」事件 vol.179

  • 2018.01.09 Tuesday
  • 01:45

JUGEMテーマ:エッセイ

 

一生に一度きりの成人式当日に、

あってはならないことが起きてしまった。

成人式用の振袖を販売及びレンタルしている会社が、

こともあろうに夜逃げしてしまったのだ。

 

被害者数や被害金額については、

まだ正式な発表はなされていないけれど、

恐らく相当な数になるだろう。

 

なぜこんなひどいことが起こるのだろう。

新成人ご本人やご両親はきっと、

この日のためにもう何年も前から

準備をしていたに違いない。

 

親御さんにしてみれば、

振袖を購入またはレンタルするために、

自分が欲しい物も我慢して、

コツコツと資金を貯蓄していたかもしれないし、

ご本人とて成人式当日に髪をアップにする為に、

夏の暑い盛りにも髪を伸ばし続けたりと、

いろんな準備をしてきたことだろう。

 

ほとんどの女の子がそんなふうに、

夢と希望に胸膨らませていた成人式が、

当日の朝になって、

突如悪夢に変わってしまったのだ。

「はれのひ」という会社が犯した罪は、

「倒産」の一言では済まされない話なのである。

 

行方知れずの会社経営者が、

今どこでどんな気持ちでいるかなんて知る由もないけれど、

自分がしたことが詐欺と同等であることだけは自覚してほしい。

被害に遭われた方々の証言によると、

この会社は既に昨年の秋頃には、

成人式当日の着付けについて曖昧な返答をしていたという。

もしその時点で顧客に何らかの事情説明を果たしていれば、

成人式に出席できないという最悪の事態だけは

防ぐことができたはずなのだ。

 

人間の世界で一番重い罪は「殺人」だ。

しかし魂の世界では「殺人」と「詐欺」は同レベルなのである。

いやむしろ詐欺の方が罪が重い場合さえあるだろう。

殺人とは他者の命とその後の人生を奪うことであり、

詐欺とは他者を欺いて財産上の利益を奪うこと。

殺人は決して許される行為ではないけれど、

そこに至る理由に情状酌量する余地があることもある。

けれど詐欺は他者の利益を奪うために、

最初から最後までずっと悪意を持って騙し続けるのだ。

それはたとえ命そのものを奪わなくとも、

夢と希望と信頼と、

時にはその後の人生さえも奪う行為なのである。

そこに酌むべき情状などあるだろうか。

 

「はれのひ」の社長は、

たとえ日本の法律で重い罪に問われなくても、

たくさんの若者とそのご家族から、

夢と希望と財産を奪ったという事実からは

永遠に逃れられはしない。

もしも人としての最低限の良心があるのなら、

せめて今すぐ姿を現して、

自分がしたことについての説明と、

心からの謝罪をするべきなのである。

2018年成人の日に、

自分のせいで多くの涙が流れたことを、

深く重く受け止めなくてはならないのである。

 

そして私は「はれのひ」事件のすべての被害者に、

心からのエールを送りたい。

 

こんなこともある、あんなこともある、

生きている間に起こるすべての出来事は、

いつか自分を成長させてくれるための

魔法のタネになるんだよと。


20年間無事に生きて迎えられた、

成人の日おめでとう。

 

 

 

・・・つづく・・・

 

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